
生活の知恵
重曹にドライフラワーをプラス。おしゃれでインテリア映えする最強湿気取りの作り方
季節はすっかり秋を迎え、朝晩は冷え込むようになってきましたね。 晴れるとカラッと過ごしやすいですが、一度お天気が崩れるとしばらくどんよりした日が続くのも秋の空。 気温の低下も相まって、夏の湿気とはまた違ったジメジメに悩まされることも……。 そこで今回は、手軽にできる湿気対策をご紹介。重曹を使って、お部屋にもなじむ湿気取りを手づくりしてみました。
この記事では、重曹とドライフラワーを使った湿気取りの作り方をご紹介します。
重曹には、湿気を吸収し嫌なニオイをとってくれる働きが。うつわに入れて気になる場所へ置くだけで湿気取りの役割を果たしてくれるんです。
お気に入りのうつわを使って飾り付ければ、まるでインテリアアイテムのような装いになりますよ。
簡単に手づくりできるので、ぜひお試しください。

松橋 京子(ソラミドストア・バイヤー)
短大で服飾を学んだ後、イタリアの生地や服、服飾品などを扱う商社で勤務した経験を持つ。心惹かれるのは、素朴さのなかにこだわりを感じられるもの。趣味は料理と、舞台や映画、お笑い鑑賞。
ドライフラワーと重曹で作る最強湿気取りの作り方

ここからは、さっそく重曹&ドライフラワー湿気取りの作り方をご紹介します。
手順は、お好きな器に重曹を入れて、ドライフラワーで飾り付けするだけ。5分もあれば作ることができ、とても簡単です。
完成した湿気取りは、玄関やリビング、クローゼットなど、湿気が気になる様々な場所に置くことができます。見た目もおしゃれに仕上がるのでインテリアの邪魔もしません。
では、作り方を順に解説していきます。
ドライフラワーと重曹の手作り湿気取りの材料

・お好みの器
・重曹(器の6〜7分目まで満たせる量)
・フェイクグリーンやドライフラワー、木の実などの飾り
作り方はお気に入りの入れ物に入れるだけ!
手順1. 重曹を入れる

お好みの器の6〜7分目ほどまで重曹を入れる。
手順2. 飾り付けして完成!

フェイクグリーンやドライフラワー、木の実などでお好みの飾り付けをしたら完成! 飾り付けは重曹の表面を隙間なく覆ってしまうと湿気取りの効果が薄れてしまうため、適度に余白を持たせると◎。
今回はドライフラワーを添えて、場所を選ばず置きやすくしてみました。
ドライフラワーと重曹の湿気取り・2つのアレンジ例
先ほどはドライフラワーを使った作り方をご紹介しましたが、
・フェイクグリーンで鉢植え風に
・松ぼっくりを乗せてツリー風に
といったアレンジもおすすめです。インテリアや季節に合わせて、いろいろなアレンジを楽しんでみてくださいね。
フェイクグリーンを添えて鉢植え風にアレンジ

フェイクグリーンで飾り付ければ、手のひらサイズの小さな鉢植えのような装いに。なかなか日が当たらずグリーンを置くことが難しい玄関などの場所にも、やさしい彩りをもたらしてくれますよ。
松ぼっくりを乗せてツリー風にアレンジ

大きめの松ぼっくりをポンと乗せれば、ツリーのような見た目になります。秋から冬にかけて、季節の移り変わりを感じさせてくれる装いです。クリスマスが近づいてきたら、綿やビーズなどで飾り付けをしてもかわいらしいですよ。
湿気取りのおすすめの置き場所4つ

ここからは、手づくり湿気取りのおすすめの置き場所をご紹介します。
<手づくり湿気取り おすすめの置き場所>
・靴箱
・本棚
・クローゼット
・お手洗い
靴箱に入れる
重曹には消臭効果も期待できるので、ニオイが気になりがちな玄関や靴箱に置くのが特におすすめです。
靴箱にポンと置けば、さり気なく湿気やニオイを抑えてくれます。玄関は日が当たりにくく観葉植物などもあまり置けないので、ドライフラワーやフェイクグリーンを使った湿気取りを置けばインテリアにもなりますよ。
重曹にアロマオイルを数滴垂らしても◎。ほのかな香りが玄関をやさしく包んでくれます。
本棚に飾る
本にとって、湿気は大敵。紙は湿気を吸いやすいので、湿度が高くなりやすい部屋に本を保管しておくと、変色や変形、カビの原因になってしまうことも。
そこで、本棚に湿気取りを置くのもおすすめです。
湿気取りの器の上部にガーゼなど通気性の良い布をかぶせて、麻ひもなどで縛って止めておくと、うっかりこぼしてしまう危険が小さくなりますよ。
大切な本を湿気から守りましょう。本棚に置いても、インテリアの邪魔になりません。
クローゼット内に置く
換気が行き届きにくく、たくさんの衣類が入ったクローゼットも、湿度が高くなりやすい場所のひとつ。
クローゼットの隅に湿気取りを置いておけば、ジメジメした空気やニオイ、カビの予防になります。
こちらも、服の出し入れ時にうっかりこぼしてしまわないよう、ガーゼなどで蓋をしておくのがおすすめです。
お茶パックとペーパーナプキンで包んで重曹の小袋を作り、吊り下げ式と置型のダブル使いをするのも方法のひとつです。
お手洗いに置く
お手洗いも、湿気やニオイがこもりやすい場所ですよね。
お気に入りの器とドライフラワーを使った湿気取りなら、お手洗いのインテリアにもなってくれます。
重曹がダマになり固まってきたら、交換の目安。使い終えた重曹は、そのままトイレ掃除にも活用することができ便利です。
インテリアにも馴染む湿気取りなら、さり気なく空間を彩りつつ除湿・消臭を手助けしてくれます。
ドライフラワーと重曹で作る湿気取りが最強といえる3つの理由
① 安く作れる
重曹は、ホームセンターやスーパー、100円ショップなど身近なお店で、手頃な価格で購入可能。ドライフラワーやフェイクグリーンも100円ショップなどで手に入りますし、飾り終えた生花を乾燥させて自分でドライフラワーを作り、活用するのもおすすめ。
100円ショップで手に入る重曹は200〜300gほどの量で販売されていることが多く、小さめのグラスやお椀を使う場合は一袋で2〜3個の湿気取りを作ることができます。
器意外の材料費は100円ほどからと、かなり費用を抑えることができるので、気軽に試すことができますよ。
② おしゃれでインテリアになじませやすい
重曹を容器に入れてそのままポン、と置くだけでも湿気取りとしての役割は果たしてくれますが、せっかくならおしゃれに、インテリアになじむものを置きたいですよね。
お気に入りの器を使い、ドライフラワーなどで飾り付けをすることで、お部屋の雰囲気を邪魔せず、さり気なくもしっかりと役立ってくれる湿気取りが出来上がります。
③ 重曹を交換すれば繰り返し使える
手づくり湿気取りは、重曹がダマになってきたら交換時期の目安 。
新しく重曹を入れ替えてあげれば、再び湿気取りとして活躍してくれます。
湿気を吸った重曹は、お掃除に再利用可能。水回りのお掃除などに活用して、最後まで無駄なく使ってくださいね。
ドライフラワーと重曹の湿気取りに最適!おすすめの入れ物3選
ここからは、今回使用した器を詳しくご紹介します。
・【相馬佳織】ポートワイングラス
・【一龍陶苑】しのぎ仙茶碗
・【川尻製陶所】そばちょこゆのみ
【相馬佳織】ポートワイングラス

商品名:ポートワイングラス
作家:相馬佳織
価格(税込):4,400円
材質:ガラス
サイズ:直径6.5cm 高さ10.0cm
波打つような模様が美しいワイングラスです。模様は少しずつ右に流れるようになっていて、シンプルながらさりげない存在感を放ってくれるデザインです。脚の部分が短いため倒れにいのも使いやすさのポイント。
透明感とさりげない模様が美しく、どんなインテリアにも馴染んでくれます。
【一龍陶苑】しのぎ仙茶碗

商品名:しのぎ仙茶碗
作家:一龍陶苑
価格(税込):946円
材質:磁器
サイズ:直径8.5cm 高さ6.2cm 容量170cc
側面に「しのぎ」を施しているので、すべりにくく手にしっくりくる湯のみです。「しのぎ」という日本の昔からの技法を用いながらもモダンな色合い。和と洋を融合していて使いやすい器です。
今回使用した青磁のほかに、渋い色合いが素敵なグレーもお取り扱いしています。こちらもドライフラワーやグリーンとの愛称がよくおすすめです。
【川尻製陶所】そばちょこゆのみ

商品名:そばちょこゆのみ
作家:川尻製陶所
価格(税込):1,870円
材質:陶器
サイズ:直径8.5cm 高さ7.5cm
益子の陶土100%で作られ、益子では有名な登り窯で焼いた器です。薪の火に当たった焼き締めの器は、「火色」という焦げ色が付きます。1つ1つ違う火の表情を楽しんでいただける器です。
素朴な土の質感が、お部屋をナチュラルに彩ってくれますよ。
重曹湿気取りはアレンジ自在でおしゃれに除湿できる!
身近な材料でつくれる湿気取り。手軽に秋雨のジメジメ対策ができ、インテリアアイテムとしてもお部屋を彩ってくれます。
ぜひ、お気に入りのうつわや飾り付けの組み合わせも楽しんで、快適でおしゃれなお部屋づくりに活用してみてくださいね。
