ソラミドストア

埼玉県・秩父市

秩父で夢中になる3時間

世界にひとつだけの『明かりの家』づくりを体験

「自然豊かな地で、ゆったりとした1日を過ごしたい」

「子どものころのように、時間を忘れて夢中になれることに出会いたい」

今回は、そんなことを考えている方にぴったりの体験をご紹介します。

訪れたのは、埼玉県秩父市の「gotica(ゴティカ)陶芸工房」。秩父鉄道の浦山口駅から自然に囲まれのどかな道のりを15分ほど歩き、かわいらしい佇まいの工房に到着しました。

出迎えてくださったのは、陶芸家のミカミヒロシ先生。とっても優しい笑顔で、穏やかな空気をまとった素敵な方です。

ミカミ先生は作家活動のかたわら、こちらの工房で毎月10回ほど『明かりの家』のワークショップを開催しています。

『明かりの家』は、お家の形をした陶器のランプ。キャンドルまたは電球をセットすると窓からもれる、あたたかい光が魅力的です。

過去の参加者さんの作品を見せてもらうと、雰囲気が本当にさまざま。四角い窓、丸い窓、煙突があるもの、お庭のあるもの…など、パッと見てわかる違いから、「こんなところに!」という細かいところにまで個性が表れています。

眺めているだけで「これをつくったのはこんな人かな」「このお家にはどんな物語が詰まっているのかな」なんて、想像が止まりません。

今回は、こちらの『明かりの家』をつくるワークショップを体験させてもらいました。

自由に形づくる、自分だけのお家

『明かりの家』には数種類の基本の形があり、まずは好みの型を選ぶことから始まります。「どんなお家にしようかな…」と、すでに想像がどんどん膨らんできます。

形のタイプを決めたら、型紙に沿って板状の粘土を切り出します。『明かりの家』は、板状の粘土を組み合わせる「たたら成形」で形作っていきます。

水で溶いた粘土を糊代わりにして、こんなふうにパーツを立体的に組み立てていくと、だんだんお家の形に。

きちんとくっつけるコツは、ミカミ先生が都度優しく教えてくれます。

大枠の形ができたら、ここからは決まった「作り方」はありません。

窓を切り取ったり、お庭を作ったり…自由にお家を形作っていきます。

「このパーツはどうやってくっつければいいんだろう」など、わからないことがあればミカミ先生が助けてくれるので安心です。

また、イメージに行き詰まったら「一度、少し遠くから眺めてごらん」など、ヒントもくれます。

ミカミ先生は一人ひとりの感性をとても大切にしてくれて、とにかくあたたかい眼差しで見守ってくれるのです。

おかげで、子ども時代に戻ったように言葉を発することも忘れて夢中になってしまいました。

そんなふうに没頭するうちに、だんだんとお家が完成に近づいていきます。

そして、体験時間いっぱいの3時間(あっという間!)かけて、自分だけのお家が形作られました。

ここからの仕上げは、ミカミ先生にお任せです。

割れないようにじっくりと乾燥させてから「素焼き」と「色付け」をし、最後は1225度の高温で16時間焼き締める「本焼き」で仕上げ。体験から2〜3ヶ月後に完成品が手元に届きます。

ちなみに、屋根の色は5種類から好きな色を選べますよ。

そしてできあがった完成品が、こちら!

それぞれに作者の個性が表れた、世界にひとつだけのお家です。

屋根の部分をはじめ、庭の木や柵の部分など、ミカミ先生が素敵に色づけてくださってとてもかわいく仕上がりました。

明かりを灯すと、窓からもれた柔らかくあたたかい光が広がって、あたりがぽわんと優しい雰囲気に包まれます。

自分でこだわりを詰め込んで作り上げたものだからこその愛着もあって、いつまでも眺めていられるほど。

お部屋のインテリアに、大切なとっておきのランプが加わりました。

時間を忘れて夢中になれる陶芸体験

都心からちょっと足を延ばせば出会える、時間を忘れて夢中になれる体験。

ワークショップのあとは、辺りを少しお散歩して豊かな自然を満喫するのもおすすめです。

日帰り旅行の選択肢のひとつに、ぜひ秩父での『明かりの家』体験を加えてみてくださいね。

ワークショップの申し込みはgotica陶芸工房のホームページで受け付けています

gotica陶芸工房 明かりの家ワークショップ

gotica陶芸工房さん

作家ミカミヒロシ 1962年、埼玉県秩父市生まれ。絵画や彫刻を経て陶芸を志す。島根県・出西窯にて修行したのち、2001年に秩父・荒川のほとりに窯を開く。山、川、風、空……空気から伝わるインスピレーションを頼りに土と向き合う日々。心があたたかくなるような作品を大切に生み出している。 作家ソラミドインタビュー http://www.soratomidori.jp/4581/