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群馬県・桐生市

織物の街、桐生

織物の街、桐生

桐生市は群馬県の南東部に位置し、市内を流れる渡良瀬川と桐生川に抱かれた山あいの街です。

わたらせ渓谷鐵道

桐生の歴史を紐解くと、古くは奈良時代から絹織物の産地として栄え、往時は『西の西陣、東の桐生』とまで称されるほどでした。
戦後は着物離れや、安い外国製品の台頭から以前ほどの勢いはなくなったものの、時代を超えて受け継がれた『織物の都』として拓かれたこの街の精神は、今も息づいています。



若い人たちのちから

桐生は江戸時代後期から、いち早くマニファクチュア(工場制手工業)を導入し、織物の工業化を強力に推し進めたことでも知られています。
そういった進取の気性と、ものづくりの都としての精神は脈々と若い世代にも受け継がれています。美しい色とりどりの布を染め上げ、着心地良く仕立てたリップル洋品店(
https://www.ripple-garden.com)をはじめ、桐生織の一種、風通織(ふうつうおり)で織られたストールのPRIREThttp://priret.com)、クラゲのような姿が愛らしいアクセサリーのQuguri(https://sachikoteramura.jimdo.com)など、今まさに新しい流れが生まれています。


変わりゆく街

また、街を歩いて驚かされるのが、個人商店の多さ。都内や埼玉でよく見かける大きなスーパーもあるのですが、それとは別に八百屋さんやお肉屋さんなど、一昔前にはまだどこにでもあった『お店やさやん』が中心市街地には今も生き続け、人々の生活の基盤として残っているように思います。
それでもやはり、ここ十年の市街地の空洞化は著しいようで、一時期は駅前のアーケードがシャッター通りのようになってしまっていたそうですが、それを憂いた若い人々がかつての賑わいを取り戻そうと、新しいお店を次々とオープンさせています。


例えば、かつてのネクタイメーカーの工場をリノベーションしたという、伊東屋珈琲の2号店であるitoya cofee factory(https://www.facebook.com/itoyacoffeefactory/)
桐生駅前にあり、電車の待ち時間に是非利用したい
Norry’s Coffeehttps://www.norryscoffee.com)、
神奈川県の葉山から移転され、今は天神様のある桐生市本町で営まれていることとい喫茶店
(http://www.kototoy.com/kissa/)
そして最高に美味しいハンバーガーのお店、
Ju the burgerhttps://www.facebook.com/jutheburger/

昨今、地方の中にあって、もう一度若者たちが街を作っていこうとする例を多く見かけますが、桐生はこの付近の街と比べても特にその流れが大きいと感じます。それは古き時代から日本の着物文化を担ってきたという自尊心と、独立独歩の機運に富んだ桐生という街独特の、他者に与せず新しく何かを始めようとする者たちを、力強く、そして温かく見守る眼差しがあるように思います。

そんな桐生を愛し、その魅力をさらに高め、みんなでその流れを作っていくこの芸術の町で生まれた新しい動きに、今後も要注目です