ソラミドストア

静岡県・浜松市

くるり窯

自然素材だからこそおもしろい!

土の魅力を探求する。

現在soramidoでお取り扱い中の「くるり窯」の福井一伯さんにお会いしてきました。 自然豊かな山間にある工房で、福井さんがこの仕事を始めることになったいきさつや日々探求する陶芸についてお話をうかがってきました。

静岡県浜松市。
現在soramidoで食器等ををお取り扱い中のくるり窯の福井一伯さんが生まれ育った場所です。

浜松駅から車で1時間近く行ったところに工房があります。
当日はとても良いお天気でした。

 

絵を描くことが好きだった子供時代

福井さんは中学卒業後に浜松を離れ高校は高知県で過ごし、大学は地元に戻られました。
就職活動の時期にさしかかったころ、自分のやりたいことを改めて考えた時に、子供の頃、絵を描いたりモノ作りが好きだったことが思い出されました。

「クリエイティブなモノづくりを仕事に」と考え始めたちょうど良いタイミングで山梨で陶芸の 弟子入り募集というのを見つけたのでした。

 

土の魅力に引き込まれる

素材の良さを引き出すモノづくりを学んでいるうちに、「土」の魅力にどんどん引き込まれていったそうです。

福井さんは岐阜や瀬戸(愛知)の土を取り寄せ、混ぜて使ってみたりといろいろと試行錯誤を重ねながら制作をされています。

福井さんご自身が描かれていた絵は抽象画が多く、陶芸で赤土にわざわざ白い泥をかけてコーティングした時に出る赤土とのグラデーションが、どこか抽象画の持つイメージに近かったので、すぐに引き込まれていったのだそうです。

その作品を現在soramidoでお取り扱いさせていただいてる一部からご紹介します。

【線刻マグ】3,024円(税込)


【リムデザート皿】2,376円(税込)

山梨で5年ほど経験をつんだ後にご実家の浜松に戻り、自分の工房をどこに構えようかと探しはじめたところ、とても幸運なことに陶芸をされていた方が作った工房が空いてるのを見つけました。

 

 

くるり窯のこれから

新しい試みとして、今年は「三島(みしま)」という判を押して模様をつくる技法に取り組んでいます。

 

他の作家さんもそうなのかも知れませんが、福井さんのお話を伺っていると「陶芸の研究家」という印象を強く受けました。
調合する土や釉など自然からの素材を相手にしているため、思い通りにいかないこともきっと多いはずです。それでも、イメージ通りに出来上がった時の嬉しさが、さらに探求心に火を付けるのだろうなと思うのです。

 

最後に将来のくるり窯についてお尋ねしました。

「末永く使っていっていただける器を作っていきたいと思いますが、作品作りの探求には正直正解がないし、自分の価値観も時を経て変わっていくだろうなと思います。これからも色々と試しては作り、お客さまに使っていただいて感想を聞いて、ちょっとずつ変化を楽しみながらやっていけたらいいなと思っています」

 

soramidoのくるり窯さんのページはこちらをご覧ください。

 

 

取材日:2017年3月17日(金)

くるり窯さん

赤土で作った器を白泥でコーティングした「粉引」の器を中心に制作。 化粧土の濃淡がグラデーションになって現れる、独特の風合いを楽しんでみてください。同じ釉でもそのときの気候や窯のつめ方によって風合いが変わるので、ひとつひとつの器に個性が現れるのも魅力です。 毎日の生活によりそえる器を目指して、シンプルに使い勝手の良いサイズのものづくりを心がけています。ぜひ、土の器ならではの手触りや、長く使うほどに味が出てくる経年変化も楽しんでいただければと思います。 福井一伯 1985年 静岡県浜松市生まれ。 2008年から山梨県で陶芸体験のスタッフとして働き、2014年に地元浜松で独立。現在はクラフトイベント出展を中心に活動中。 http://quruligama.petit.cc/ 作家ソラミドインタビュー http://www.soratomidori.jp/2305/