
2011年の震災から始めたベランダでの野菜作り
東京のベランダ菜園から長野の畑へ
自分の手で作った安全でおいしい野菜。都内で暮らしていた真辺雄一郎さんと由香さんのご夫婦は2011年の東日本大震災をキッカケに「食」や「生活環境」について考えるようになり、移住を実現するために行動されているお話です。
ギタリストの真辺雄一郎さんとミュージカルにも出演する女優の今
お二人がこちら長野県北佐久郡立科町の畑を借りたのは2年前。
ご主人の雄一郎さんは2011年の東日本大震災の時、物流がス
そこでまず自宅のベランダでプランター
仕事もあるので、都内と行き来しやすい良い場所をと探していた時
【立科町クラインガルテン】http://garden.tank.jp/
北は北海道から、南は沖縄まであるクラインガルテンでは、期間限
移住を考えている人にとっては、週末にお試しが出来るとても良いシステム。
人気の土地もあるので抽選があるのですが、そんな中で雄一郎さんと由香さんは立科町で借りる権利を獲得できました。
この立科町の土は強粘土質で一度固まると耕す大変さはあるものの

お二人の庭であり、畑です
「季節が流れると同時に旬の野菜がどんどん出来上がって食卓を駆け抜けていきます」
と、由香さん。
少々手間はかかるけど、完全無農薬で育てた野菜たちです。
取材当日、ニンジンのスティックサラダとふかしたジャガイモ、トマト、そしてバターナッツかぼちゃのシチューをいただきました。

採れたてのニンジン

バターとほんの少しのお塩でごちそうです

これがバターナッツかぼちゃです。

中は普段食べているかぼちゃと見た目かわりはないのですが

コクのあるおいしいシチューになりました
どれも今まで味わったことがない野菜の濃厚な味に本当に驚き、いつまでも食べていたいと思うほどでした。
一気に食が豊かになったお二人。
「長野の方はみなさん少し恥ずかしがり屋だと思います」というだけあって、最初は地元の方たちと距離があったそうです。
でもお二人の人柄があってのことだとは思いますが、じきに地元の方とも仲良くなり、年に何度かある集会では依頼されて演奏して歌をうたうこともあり、すっかりうちとけて楽しんでいらっしゃいます。
お二人の要の音楽活動ですが、クラインガルテンで不自由なく制作活動ができ、日本全国車で移動してライブ活動をおこなっています。
また九州は長崎出身の雄一郎さんとは違い東京で生まれ育った由香さんにとって、完全に移住をする前にここでお試し期間があってよかったそうです。
クラインガルテンでの期間を終了する前に、今の場所からそう遠くないところで良いところがあればと、現在お二人は家を探し始めています。
週末都心を離れて畑仕事をするために借りていらっしゃる会社員の方もいるそうなので、こういった期間限定の「お試し移住」を体験して、具体的に場所や仕事、移住の目的などを決めていくことができるなと感じました。
取材日:2016年9月29日(木)