
韮崎の風景はニュージーランドに似ている?!
野菜ソムリエのパン屋さん
韮崎北東小学校のすぐそばにある「石窯パン ド・ドゥ」の野田ひろみさんを訪ねしました。
韮崎市出身のご主人の敬一さんとの出会いはニュージーランド。
お互いワーキングホリデーを使って、現地の日本人向けの情報誌を作る。
パン屋さんとは程遠いお仕事でした。

ワーキングホリデーのあとはご主人もそろって一緒に帰国。
野田さんは実家のある埼玉へ。ご主人も実家に戻り、しばらく遠距離恋愛。
野田さんは埼玉から都内へ通うお仕事。
ご主人は「パン屋になる」と言ってまずは勝沼のパン屋に勤め始めました。
その間ご主人は、実家に「石窯」を作り、「野菜ソムリエの資格」を取られたそうです。
(そのおかげで、今ではお店の看板メニューの野菜を練りんだパンが誕生!)
ご主人がパン修行を経て、実家の一部をお店にリフォームして、いよいよご夫婦二人で2013年8月に
「石窯パン ド・ドウ」をオープン!

「ド・ドウ」という名前。
実はこの韮崎市は宮沢賢治とゆかりがあり、「風の又三郎」冒頭のフレーズ
「どっどど どどうど どどうど どどう」から名づけました。
そしてロゴの周りのデザインは、お店から見える山々をを使っているのです。

八ヶ岳

茅ヶ岳

富士山

南アルプス
ご主人と結婚を決めてからもしばらく仕事で都内と韮崎を行き来していましたが、韮崎に帰っくると
だんだんホッとするようになったのは韮崎とニュージーランドの景色がなんとなく似ているからかも、と野田さん。
お店を経営することは、やはり大変なことが多かったそうです。
体力的なことや、休日も返上して事務作業しなければならなかったり。
でも不思議と会社勤めしていたころのようなストレスは全く感じないんです、と笑顔でお話してくださいました。
不定期ですが、お店の前でマルシェを開催しています。
近くの有機農家さんのお野菜や、もの作りをされている女性のアクセサリー、小物などを販売するイベント。
お客さんと顔を合わせてお話をして販売することに楽しさを見出しているとのこと。
パン教室も定期的に開催しているので、さらに輪が広がっています。
お子さんは小学校5年生のゆきのちゃん、3年生の敬士朗くんと
1年生のふたごのひかるちゃんとみちるちゃんの4人。
子供を育てるには田舎はやっぱり良いです、と野田さん。
コンクリートの街とは違って土とじかに触れ合って、起伏のある道を普段から歩かせることで
健康な体作りができること。
スーパー元気な野田ファミリー!
「これから移住や仕事のスタイルも増えて、若い人も住む場所を選ばなくなってくると、
幸せな人が増えるだろうなって思う」
インタビュー中に野田さんがふと口にしたこの言葉。
本当にそう遠くない現実なのかもしれないと思ったのでした。
野菜パンの店
石窯パン ド・ドゥホームページ
http://www.do-dou.net/
取材日:2015年7月1日(水)

石窯パン「ド・ドゥ」さん
八ヶ岳・茅ヶ岳・富士山・南アルプスに囲まれたパン屋さん。 寒暖差が大きい環境の中、たくましく育った野菜を使ってパンを作られています! パン教室も定期的に開催されています。 直接お店にお問い合わせください。