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山梨県・韮崎市

女性大工の名取裕子さん

「人と同じはつまらない」が原動力!

女性大工の名取さん

子どもの頃から「平凡」「人と同じ」が大嫌いだった新潟生まれの名取さん。
当時住んでいた家の中では釜戸で火をおこしていたので部屋はすべて煤けていました。
中学2年生の頃、自分の部屋をリノベーションしてくれた大工さんのお仕事ぶりに感動。
とは言え、大学は進学はせずに高校卒業後は大工に全く関係ない仕事をして回り道もありました。

しかし、23歳に満を持して大工としての道を歩み始めました。
約2年弱、横浜で大工として一から学び、経験を積みました。
そこで働きながら、「自然素材」「自然エネルギー」を使った家をつくりたいと思いが強くなり、
自分が都会暮らしを続けることに疑問を持つようになったそうです。

ある日、自然の恵みを生かした住宅づくりのOMソーラー(株)の新聞広告を見て、「これだ!」と思い、
全国にある支店の中から新潟にある実家にも帰りやすくて、自然もいっぱいある山梨を選び連絡したところ、
あれよあれよと入社が決まったそうです。

そして名取さんが働き始めた2週間後入社してきたご主人と出会い、ご結婚されました。

(お住まいのお家はOMソーラーを取り入れ、ご主人と二人で作られたもの)

一人目のお子さんを出産し、育児休暇を取った後2002年にご夫婦で独立。
理由としては、会社員で女性の大工としては妊娠中に急に休むことの事例がなく、
会社がそういった制度が整っていなかったので、当時は会社にも迷惑をかけながらで大変だったそうです。
しかし出産後も大工の仕事は続けるつもりでしたので、子供が病気したり行事には参加できるよう
休みを取りやすくするためにの方法は独立でした。

名取さん自身、一人で過ごすことも苦にならない性格だったのもあり、移住するにあたり人間関係の不安はありませんでしたが、出産後お子さんを通して友達や知り合いの輪が少しずつ広がっていったのは楽しかったそうです。

現在お子さんは、中学3年生(男)、小学5年生(女)と3年生(女)の3人。
韮崎市は待機児童もなく保育園もすぐ入れることもできて、出産1年後にはお仕事も復帰できたそうです。
ご自宅のそばにあるご主人のご実家ではブドウとお米を作っているので、お子さんにお手伝いをさせたり、
自然の中で思い切り遊ばせたり、蛍を見みたりと季節を楽しみつつ韮崎での生活を満喫されているのを
ビシバシ感じるお話ばかり。
伺っていて、こちらも楽しくなりました。

とにかく夏は扇風機で十分、冬は寒すぎず、自然も満喫できながらも便利で高速も電車もある韮崎市は
本当にオススメだと移住して19年の名取さんは言います。

(毎年韮崎市民の陸上競技の100m走や砲丸投げなどに参加されているそうです)

 

取材日:2015年7月1日(水)