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天然ハーブで虫除けを手作り!作り方&効果が期待できるおすすめハーブ7種

夏になると気になる「虫」。刺されたり、おうちの中に入ってくるのは嫌だな……と思いつつも、殺虫剤を使うほどではないなあと思うこと、ありますよね。そこで今回は、ハーブを使って10分で手作りできる虫除けのアイデアをご紹介します。

今回は、天然ハーブを使って10分で手作り可能&置くだけでOKの手作り虫除けアイデアをご紹介します。

夏が近づくとおうちに虫が入ってくることが増えますよね。気になるものの、殺虫剤を使うほどではないなあと思っている人も多いのではないでしょうか。

この記事でご紹介する虫除けはハーブだけを使って作るので、ご家庭でも安心して使うことができますよ。

でき上がった虫よけをお気に入りの器に入れて置けば、インテリアにも馴染みます。ぜひこれからの季節の虫対策の参考にしてみてくださいね。

ハーブで虫除けを手作りしよう

さっそく、ハーブを使った虫除けの作り方をご紹介していきます。今回は、ハーブを乾燥させてドライハーブにし、お部屋の気になる場所に置いて虫除けとして使います。

1. ハーブを準備
2. 葉と茎を分ける
3. 電子レンジにかけて乾燥させる
4. 擦って細かくする
5. 器に入れて完成!

と、手順はとても簡単。10分ほどで手作りすることができます。

お気に入りの器に入れて活用すれば、インテリアにも馴染む素敵な虫よけに。

それでは、手順ごとに詳しく解説していきます。

ハーブで虫除けを手作り!かんたん作り方5ステップ

ステップ1:虫除け効果のあるハーブと材料を準備


〈材料〉
・お好みのハーブ
・キッチンペーパー
・耐熱皿
・すり鉢&すりこ木(もしなければ省いてもOK)
・お好みの小皿(完成した虫除けを乗せて使う用)

今回はスペアミントとローズマリーを使用しましたが、ハーブは虫除けに効果が期待できるものからお好みのものを選んでOK(記事の後半でおすすめのハーブを解説しています)。ハーブは鉢植えで手軽に育てられるものが多いので、おうちで栽培すれば継続的に虫除けに活用することができますよ。

ステップ2:葉と茎を分ける

ローズマリーのように茎の部分が硬いハーブは、このあと乾燥させる工程で加熱ムラを防ぐためにも、葉を茎からむしり取っておきます。

ステップ3:電子レンジで乾燥させる

耐熱皿にキッチンペーパーを敷き、その上にステップ2で分けた葉を乗せます。なるべく重ならないようにまんべんなく広げましょう。
上からもキッチンペーパーをかぶせ、電子レンジで加熱し乾燥させていきます。

最初は500wで1分ほど温め、キッチンペーパーに挟んだまま裏返してもう1分加熱。その後は様子を見ながら必要に応じて並べたハーブをかき混ぜて広げ直し、30秒ずつ加熱して乾燥させるのがおすすめ。

※長時間一気に電子レンジにかけると、焦げたり、発火したりするおそれがあるため、かならず様子を見ながら加熱するようにしてください。


触ってみて、パリッとするまで乾燥させればOKです。

ちなみに、電子レンジで乾燥させる工程でキッチンにハーブの良い香りが広がり、これも防虫になります。キッチンはコバエなど何かと虫が気になる場所なので、「虫除けを作りながら虫除けができる」というのもうれしいポイント。

ステップ4:擦って細かくする


ハーブが持つ虫除けに役立つ成分は、主に香り成分。そのためドライハーブを細かくすることで香りが立ち、さらに効果がアップします。すり鉢を使えば簡単に細かく擦ることができます。すり鉢がなければ、手でパリパリと砕いてもOKです。

ステップ5:乾燥させた虫除けハーブを皿に盛り付ける


できあがった乾燥ハーブを小皿に乗せたら完成! このまま虫除けしたい場所に置いて使います。お気に入りの器に乗せればインテリアにも馴染みますよ。乾燥させているため腐る心配はありませんが、香りを感じなくなったら防虫効果も薄れてしまうため、交換するようにしましょう。

ちなみに、市販のお茶パックにドライハーブを入れて、このまま設置してもOKです。

ハーブ虫除けを手作りしたら試してほしい3つのこと

・入れ物を工夫する
・置く場所を工夫する
・複数設置する
など、できあがった手作りハーブ虫除けにちょっとひと工夫を加えることで、さらに虫除け効果をアップさせることができます。ここからは、虫除け効果を高めるためのコツを3つご紹介します。

1. 入れ物を工夫してインテリアの一部に

お気に入りの器に乗せればインテリアとも調和し、お部屋の目立つ場所にも気兼ねなく虫除けを設置できます。

人が過ごす時間が長い場所ほど、虫の侵入が気になるものです。だからこそ、お部屋の雰囲気を邪魔せず、いつも過ごす場所の近くに虫除けを設置できると、効果を実感しやすくなります。良い香りを感じられるのもうれしいポイント。

今回は、マットな白色に透けてみえる土の質感が素敵なお皿(gotica陶芸工房さんのナッツ皿)にハーブ虫除けを乗せました。上品なツヤで、ナチュラルなインテリアに溶け込んでくれます。

2. 玄関に置いて虫除け効果をアップ

最も虫の入るリスクが高いのは玄関です。虫のいる外とダイレクトに繋がる場所です。

そのため、玄関へと重点的に設置するのもおすすめです。ハーブの良い香りが玄関や靴箱のニオイ対策にもなり、一石二鳥!

3. いろいろな場所に置いて虫除けする

きちんと効果を実感したいなら、1ヶ所だけでなく複数箇所に置くのがおすすめです。

ニオイの気になる場所や、特に虫に寄り付いてほしくないところにいくつか設置しておきましょう。台所や洗面所など、水回りのある場所に置くのも◎。

寝室に置けば、ハーブの香りが就寝時のリラックスもサポートしてくれます。

虫除け効果が期待できる・おすすめのハーブ7種

ここからは、手づくり虫除けにおすすめの、虫よけ効果が期待できるハーブをいくつかご紹介します。身近で手に入るハーブばかりなので、ホームセンターなどで苗を買ってきて自分で育てるのもよさそうです。

参考元:Treehugger-16 Plants That Repel Unwanted Insects (Including Mosquitoes)
※環境にやさしいデザインやガーデニング情報、ニュースなどを扱うアメリカのWebサイト。2007年のトップサステナビリティブログに選ばれており、SDGs分野において評価の高いメディアです。

※ハーブのオイルを直接肌につけると相性によってかぶれたりする場合があるためお気をつけください。また、妊娠中の方は摂取NGのハーブもあるため、使用前により詳細な情報収集をしていただくことをおすすめします。

1. ミント

蚊よけに役立つハーブ。庭やベランダにミントの鉢植えがあると、近くの植物にも虫が寄り付きにくくなるとされています。

ミントは生命力が強く、植えると積極的に広がるため、地面よりも鉢植えで栽培するのが最適です。(庭に地植えすると増えすぎることがあるため)

葉はミントティーにも使用できます。葉に見られる芳香特性は、茎や花にも見られます。

アップルサイダービネガーと安価なウォッカ(またはウィッチヘーゼル)と組み合わせて、蚊よけ剤を作ることもできます。

2. ローズマリー

蚊やさまざまな昆虫を遠ざける効果があるとされています。

料理の香り付けにも使用されるローズマリーの香りやオイルは、多くの昆虫にとって不快なものなのだそう。

乾燥したローズマリーを水で20〜30分間沸騰させてから水で薄めてボトルに入れることで、簡単な忌避スプレーを作ることもできます。

3. ラベンダー

蛾やノミ、ハエ、蚊を遠ざける効果があるとされています。

ラベンダーは、芳香剤として何世紀にもわたって使用されてきました。多くの人に愛されるラベンダーの香りですが、蚊やハエなどの昆虫は嫌いなようです。

ラベンダーの鉢植えや花束を家の中や入り口近くに置くと、虫が入ってきづらくなります。花から抽出したオイルは蚊よけ剤としても使用できます。

4. レモングラス

レモングラスには、蚊が嫌う天然オイル「シトロネラ」が含まれます。海外でよく使われる「虫よけキャンドル」にも、このシトロネラが活用されることが多いようです。

料理にも活用され、肉料理やドレッシング、スープに風味をプラスしてくれます。

5. バジル

ハエや蚊の撃退に役立ちます。

バジルは、サラダや多くの肉料理、スープなどに活用されます。また、トマトやピーマン、アスパラガスなどの野菜の風味を引き立てることでも知られます。

新鮮なバジルも煮出して虫除けスプレーとして活用することができるそうです。

6. タイム

蚊の撃退に役立ちます。

タイムは、乾燥した、または岩が多い浅い土壌に適応でき、日当たりの良い場所を好みます。

そのままでは虫よけ効果は発揮されず、いくつかの茎を切り取って手でこすり、傷ついた葉からオイルを出すことで虫が嫌う成分を放出させます。

7. イヌハッカ

イヌハッカは猫が大好きなハーブ。

シソ科の一種で、ネペタラクトンと呼ばれる物質が含まれています。ネペタラクトンは猫を引き付けますが、蚊、ハエ、シカダニ、ゴキブリなどの昆虫を遠ざけます。

イヌハッカのエッセンシャルオイルを使用して、DIYの天然防虫スプレーを作ることもできます。

手作りハーブ虫除けにおすすめの器

最後に、手作りハーブ虫除けにぴったりの器をご紹介します。

ナッツ皿(gotica陶芸工房):リビングにおすすめ


今回の記事で使用したお皿です。上から三分の二は釉薬がかかっている滑らかさで、残りの下部分は土を感じます。この風合いのコントラストが何とも言えずステキ。豆皿よりも少し大きめサイズなのでナッツ皿と呼ばれています。土の素朴な質感が生きているので、木のぬくもりを感じるナチュラルなインテリアによく合います。

しのぎ仙茶碗(一龍陶苑):水回りにおすすめ

波佐見焼のお碗です。小さめのサイズなので場所もとらず空間に溶け込んでくれます。磁器で水濡れにも強く、キッチンなど水回りに置くのにおすすめです。さわやかな色味で、空間を明るく彩ってくれますよ。

そろばん文豆皿(庄司智浩):寝室におすすめ

そろばん模様がかわいらしい豆皿です。透明感があってつややかな青緑色の釉薬と、透けて見える土の色味が溶け合って、なんとも味のある風合いに仕上げられています。落ち着いた色味でお部屋に優しく溶け込んでくれます。四角い形でコンパクトに置くことができ、寝室のベッドサイドなどにも置きやすいサイズ感です。適度な深さでドライハーブがこぼれにくいのも安心。

ハーブで手作りする虫除けで気軽に防虫しよう

ハーブを使った虫除けをお部屋の気になる場所に置けば、虫除け効果に期待できるほか、良い香りで気持ちを癒やしてくれるといううれしい副次効果も。10分ほどで簡単に作れるので、今年の夏は試してみてはいかがでしょうか。

お気に入りの器に乗せればインテリアにも馴染み、気兼ねなくお部屋に設置することができます。ナチュラルな素材で作る虫除けも、置き場所や置く数によって最強にすることができるので、ぜひ素敵な器に手作りハーブ虫除けを乗せて、虫対策に役立ててくださいね。


<今回使用したアイテム>