soramido 空と緑のくらし店

千葉県香取郡

自然酒「寺田本家」さんの酒蔵見学へ

今年の2月のはじめに千葉県香取郡にある寺田本家さんへ行ってきました。

都内から電車で約2時間。
JR成田線下総神崎(しもうさこうざき)駅より20分ほど歩いたところにあります。

 

酒蔵見学の前に腹ごしらえ

門をくぐって受付をすると、蔵の中へ案内されました。
立派な梁のある蔵です。
この蔵自体に、酒造りに必要な微生物が住み着いているのだそうです。


神様もいました!

まずは予約してあった「うふふな醗酵弁当」をいただきます。


調味料も酒粕や甘酒で作られてあり、動物性のものが一切ありませんでしたが、
物足りなさもなくとても満足しました。

食後に24代目当主の寺田優さんからのお話がはじまりました。

5年前に亡くなられた先代の寺田啓佐(てらだけいすけ)さんの酒造りのお話。
時代の流れの中でいろんなご苦労があり、ご自身も大きな病気をされたとか。
そして行きついた先が「人に役立つお酒」。自然酒のみを作る酒蔵になっていきました。

お酒を造るためにたくさんの微生物が必要不可欠です。
発酵したら次の段階の発酵へと菌がバトンを回しているかのような働きをしています。

「今日はぜひ微生物と仲良くなって帰っていただけたら嬉しいです」

寺田さんのそんな言葉から酒蔵ツアーが始まりました。

 

いよいよ酒蔵見学です

蔵に入ってすぐにお米を蒸す大きな釜が二つありました。
一つは白米、もう一つは玄米を蒸しています。
かなりの力仕事ということもあり、これは新人の蔵人の最初のお仕事だそうです。

玄米は蒸すと香りがあり、それが白米につかないために、蒸し器は分けているそうです。

酒造りには麻の布が使われます。熱を発散させやすく、丈夫ですぐ乾いて使いやすいということです。
何代もかけて使い続けている麻布は寺田本家さんの歴史そのものなんでしょうね。

蒸しあがった玄米やお米をここに広げて麹を作ります。

製麹室に入れていただき、見学者みんなで蒸された玄米を囲みます。
お話を聞いているうちに室内の熱さでみなさん汗をかくほどに。

 

こちらはお酒を作るための種、『酒母(しゅぼ)』です。

これを試飲しましたが、とてもフルーティで驚きました。
この酒母を作るために蔵人は柿渋が塗られた半切り桶と櫂棒(かいぼう)を使って、酒造り唄を息を合わせてうたいながらまぜるのです。味の違いが出ないように、という江戸時代からの方法だそうです。

発酵中のお酒が入った大きなタンクがたくさん並んでます。
まもなく出来上がる樽の表面。
フワフワした乳白色は「酒粕」になります。
見学者も上にあがって発酵中のお酒を見せてもらいました。
良い香りが充満!
お話を聞きながら深呼吸を何度もしました(笑)

酒蔵から出てきた後は、寺田本家さんの自然酒をみんなで試飲。
ほぼ全種類あったのではないでしょうか。


最後に

ご当主はじめ、働いていらっしゃるみなさんの笑顔がとても素敵で、楽しく生き生きと働いていらっしゃるのが印象的でした。

そして、今回の酒蔵見学で微生物をたくさん体内に取り込んだような気持ちもあり、数日後まで身体も気持ちもスッキリしていました。

 

先代の著書である「発酵道」を現在少しずつ読み進めています。
微生物の存在がいかに大切なのかに気づいてから自然酒へ転向された寺田本家さんの歴史も深く知ることができる一冊です。

 

soramidoの5月特集は寺田本家さんのレシピ本を参考にして、酒粕を使った料理に挑戦しております。

リリースは5月1日です。

どうぞお楽しみに。

 

取材日:2017年2月4日(土)

寺田本家さん